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そんな顔も無駄にカッコイイ。
「か、感度って……」
「ねぇ玲美、早く行かないと遅刻しちゃうよ?」
「わかってるよ!あんたが脅かしたりしなければ余計なタイムロスは無かったんだから!」
「でも怒らない玲美、そんなとこ、好きだよ」
ハートを射抜くような殺人的な言動。
少し甘く、何か裏があるような流し目を私に向けてくる駿。
ドキドキと高鳴る胸を押さえて、私は極力悟られないように落ち着いてその言葉を受け流す。
「な、何言ってんの。いいから早く行かないとあんたも遅刻するよ?」
「そうだね」
「え!? 」
駿は突然私の手を掴み、ニッコリと笑って見せた。
「さ、行こっか」
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