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家に帰っても何もすることがなかったから、私はまた学校に向かった。
その間にプリントに書かれた戦のルールを頭に叩き込んだ。
幸い、校門は開いていた。近くに誰もいないことを確認して中に入る。
学校は放課後にも関わらず、校舎内がやけに騒がしい。
学校では絶対に聞こえない銃声やら爆発音やら何かを切る音がした。
そう、これが戦。
近隣の人たちの日常のなっているくらい長い間この学園に受け継がれてきた伝統。
しかし、今、私にとってはこんな伝統どうでもいい。むしろそんな伝統無くなってしまえ!
だけどたった一人がそう思っただけでこの伝統は消えない。もし、消えたら私はこの学園の常識を疑おう。
消えない、無くならないならこの伝統を終わらせればいい。
つまり、私自身の手で終わらせる。
私の平和で常識的な日常を取り戻すためにも何がなんでも終わらせる。
今すぐにでも!!
でも、そうは問屋が卸さない。少しでも早く終わらすためには色々と知っておかなければならない。
情報収集するために私は人と出くわさないように細心の注意を払って移動する。
騒音から戦の中心となっているのは二階の調理室辺りみたいね。
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