壱.一般人の入学

7/10
前へ
/136ページ
次へ
「えっ」ちょっと待てーーーーー!!戦の道ってどんな道なんだよ!! でかかった言葉を押し込み、心の中で叫んだ。 二日目から目立つことは避けたい。幸い、周りの人がチラッと見ただけですんだ。 担任は気づかず、戦についての話を進める。 そのせいで少し話を聞き逃したけど、どうせプリントに書いてあることだろうから気にしない。 戦についてはホームルームを全て使って説明された。 放課後、教室でどこの勢力に入るか話し合っている人たちがたくさんいた。友達が自分と違う勢力に入るのが嫌らしい。 帰りにそんな話し合いに誘われたけど気に障らないように断った。 今はそんなことをしている場合じゃないの。 学校を出たあと、家に帰らず(関女は基本寮制だけど新入生は一週間自宅から通うことになっている)町に向かった。 適当な喫茶店に入り、コーヒーを注文する。コーヒーが来るまでの間にメールをした。 注文したコーヒーを飲みながら少し待ったあと目的の人物が来た。 従姉である桐木彩(きりきあや)だ。 彩は私を見つけると笑顔でこっちに来た。 「どうだった?関女の学校生活」 席に座りながら、ニコニコと聞いてきた。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加