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second.
『苦しみのお話をしよう。』
最初の彼は飛び降りた。
次の彼も飛び降りた。
次の次の彼は薬をあおった。
次の次の次の彼は縄を首に巻いた。
飛び出した。
切った。
刺した。
ある彼は血をぶちまけて、
ある彼は眠り込み、
ある彼は誰かに罪を押し付け、
―――しかし全員、トワにネムッタ。
しかし少年は終までなにも感じず、
少女は終まで後悔しなかった。
彼らにとっての悲劇は。
出逢ってしまったことなのか。
欠落のあまりの多さだったのか。
遺すことも遺されることも赦せない、と呟いたのは。
―――どちらであったのか。
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