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その中の一人が話しかけてきた。
「ねぇ君、同じ大学の生徒やんな」
キター…
もう一回
キター…
四人共いかにもやんちゃしてますといった感じの人達だ。とくに、一番背の高い男は、ガタイもよく、圧迫感がある正直、怖い。。。
綾斗「ぅ、あ、はい。」
「でさ、でさ、今日斎藤の講義受けてへんかった?そんで財布置き忘れてた人やない?」
綾斗「ぅ、えぁ、はい、どうしてそれを…?」
「あー、やっぱりそうや!で、財布、手元に返った?」
…質問返し…?
綾斗「はい。」
「よかったやん。竜介。」
その男は、くるっと後ろを向き、一番背の高い怖い男の方を向きグーで腹を軽く殴りながら言う。
どういうことだろぅ…?
「あ、あのさー、君の財布、竜介が届けてん。学務科!こいつが気付いてさー。走って君を探したんだけど、おらんかったから。俺らは竜介がそんなことすると思ってなかったから、後ろで笑っててんけどなー(笑)」
竜介「うっせ。黙れ。」
綾斗「えぇ、そうだったんですか!?あ、ありがとぅございます。助かりました。あ、あの…」
店長「田川くーん、ごめーん、レジお願ーい!オーナーから電話!」
綾斗「はーい!!」
綾斗「あ、話の途中にすいません、急いでいかないと…あ、本当にありがとうございました。また財布を無くさずにすみました。今度またお礼をさせてください。」
そういうと綾斗は走ってレジに戻った。
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