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幸哉「あやー。飯行こうよー。」
綾斗「ウオィ、その呼び方するなって言ったじゃん。」
幸哉「あはは(笑)そだっけか?」
このしらばっくれている男は、白城幸哉。大学に入り、教室の多さに圧倒され講義の教室に行けずさ迷っていた僕が場所を聞いて知り合いになった男。
好きなアニメや、感覚など共通点が多くお互い気を使わないですむ相手だ。
幸哉は、切れ長の目に端正な顔立ち、今風の髪型と、いわゆるイケメンと言われる部類の人間だ。何人もの女の子から告白されているが本人は「大切な人がいる」の一点張りらしい。
幸哉「今日のA定食は何かな~と♪あ、綾、俺パパっと買ってくるから、少し待っててな!絶対逃げんなよー。」
綾斗「ぅん。分かってるって。掲示板のとこにいるから」
幸哉「了解♪」
幸哉はスタスタと食堂に入っていった。
昔からあまり人が多い所が好きではない僕は昼時の食堂には近寄りたくないのだ。
それを重々承知している幸哉は食堂で定食を買い、持ち出して僕と一緒に空いてる教室でいつも食べてくれている。
色々と申し訳ないと思いながらも、幸哉の「気にするなって」という言葉に甘えているのが現状だ。
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