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全く記憶にない。
女子との友好録が少ない故に、女友達の顔と名前はよく覚えている。が、彼女の記憶はない。
「とりあえず……、落ち着いてくれ」
さっきから離れようとしない。
まぁ悪い気はしない。
ついさっきまで自殺志願者だったくせに。
そうもう一人の自分が囁く。
「ご、ごめんね!! 嬉しくて、つい……」
慌てたように離れ、それでもどこか満足気な彼女。
「あんまり久しぶりだから、瞬、私の事なんて忘れたかと思ったんだ」
忘れました。
今まさに君誰状態。
雰囲気的に「あは、忘れちゃった★」とも言えない。
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