1日目。

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全く記憶にない。 女子との友好録が少ない故に、女友達の顔と名前はよく覚えている。が、彼女の記憶はない。 「とりあえず……、落ち着いてくれ」 さっきから離れようとしない。 まぁ悪い気はしない。 ついさっきまで自殺志願者だったくせに。 そうもう一人の自分が囁く。 「ご、ごめんね!! 嬉しくて、つい……」 慌てたように離れ、それでもどこか満足気な彼女。 「あんまり久しぶりだから、瞬、私の事なんて忘れたかと思ったんだ」 忘れました。 今まさに君誰状態。 雰囲気的に「あは、忘れちゃった★」とも言えない。
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