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9時。2時間目が始まる時間。だが私たちには関係無い。
「ただ待つだけじゃつまんないだろ?瑠香。………一戦交えないか?」
「そうだな。じゃあ…1対1のどっちかが降参するまでか。武器選びは5分、戦闘制限時間は1時間。それでいいか?」
「オッケー。じゃあ始めるぞ。」
「3、2、1、…スタートっ!」
戦闘に大切なものの1つ、武器選択。ここで自分に合わない武器や手入れされていない武器などを選ぶと自分が不利な状況に立たされる。
…残り4分…
瑠香は細身の剣を得意とする。私は短剣なので、リーチの差では瑠香が優位。対策はあるが…私も経験は浅い。
…残り3分…
因みに、戦闘実技授業があるときは武器の持ち込みを認められているが、通常の授業のときは禁止されている。私はそんなこと知らないけどな?丈が長い服に隠して短剣2本持って来てるもんな?バレなきゃいいもんな………?
…残り2分。
「懐音、終わったk「とっくに終わった」はい…。」
瑠香が選んだのはエストック…細身の剣だ。装飾にも凝っていない、シンプルかつ洗練されたデザインを選んだのは流石瑠香の選択だと思う。
「私はあっちサイド、瑠香はこっちで………始めまーす」
さっきまでの眠気はどこへやら、今の私は…心踊るステージにわくわくしていた。
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