捜索開始合図。

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バトル中のモブ二人が出す爆音にまけない芯の通った声で、彼女は本題を切り出した。 「で、何してたんです?午前中」 蘭芽には嘘が通じない。天文学には『星学』というジャンルがある。かつての偉人たちのように、星を観て未来予知をすることを主体としたどーたらこーたらと話していたのでその方面に強いんだろう。じゃあ、『占い』は…?ふと思い出した。 「あのさぁ、蘭芽…蘭芽は『星占いとかって出来ちゃうの?」 「あたしですか!?あたしはですねー最近女子たちに『ねーねーあの人の一番好きな子誰だか占ってー!』だの『い、いつあの人に告白すれば成功するかな…?』だの沢山の相談を承っておりましてねぇ?親族では『星占いの鬼』と言われるくらいに正確な結果を弾き出すことができるんです!そりゃ未来予知から誰も知らない恥ずかしい過去まで…何でも占いますよ…?ってなんか話題それてません?」 そらしました。自覚ありまくり。では勝手に私の本題を切り出そう。 「じゃあ、『占ってほしいもの』があるんだけど…頼んでいいかな?」
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