存在亡き存在

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「あー…あー… マイクテス…マイクテス…」 不意に背後から声が聞こえる。 振り返り声の主を確認すると、金髪の男性が佇んでいた。 白の空間に不釣り合いな黒の衣に身を包んだ男性は、紅の瞳でこちらを見据えて言葉を放つ。 「お前、邪神にならないか?」 男性はニッコリと微笑むと、少しずつこちらに近付いてくる。
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