決意

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ホームに入ってきた電車に飛び乗る。 「お前気付いてねーの? 愛川さん、お前と喋ってるときが一番可愛かったよ」 「……」 「あ、俺別に愛川さんが好きとかじゃないからね? ただ普通に見てて思っただけ」 「……」 なんかムカつく。 「遊佐もだからな? お前愛川さんといるとき男っぽい表情してるし」 「は?」 「ほら、お前可愛い顔してるじゃん? でも、愛川さんといるとちゃんと男の顔してるよ」 「野郎に言われても嬉しくねぇよ」 「だよなー。あ、着いた」 急いでおりて会場となっている体育館に向かう。 会場に入って聞こえてきたのは、ざわざわとしたざわめき。
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