【18】優しく、愛してください。

39/39
前へ
/666ページ
次へ
「正直、未だに正しく愛してやれる自信はない。 それでも、優愛にそう望まれたら、俺は叶えずにはいられない」 漆黒の髪が、サラリと揺れる。 焦げ茶色の瞳と、淡い声。 わたしの大好きな、男のヒト。 「だから優愛の名前、俺に頂戴」 我慢しなくていいのなら。 幸せを、望んでいいのなら。 「優しく……愛してください」 願わくは、わたしも貴方を愛したい。 優しく、愛させてください。
/666ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7144人が本棚に入れています
本棚に追加