22810人が本棚に入れています
本棚に追加
/624ページ
.
両足を開かれると同時に、タイトなスカートは上へと捲れ上がる。
下着が丸見えの状態になり、その情けないであろう自分の姿に、羞恥心は最高潮へと達した。
しかし、そんな私の気持ちなんて察してくれるはずもなく、今度は上のカットソーを捲り上げられた。
垣間見える素肌に、容赦なく降り注ぐキスの嵐。
「……意外と着やせするタイプなんだね、オネーサン。」
「……その言葉、そのままお返しするわよ。」
余裕なんてないくせに、そのことに気づかれたくなくて強気に振舞う。
そんな私に見せたのは、ふたりきりの時に良く見せてくる、あの意地悪な微笑みだった。
「ふっ……強がっちゃって。でもそれも今のうちだよ?」
「ちょっと……やめて……」
キスの代わりに這い始める舌先は、繊細で敏感な部分を執拗に攻めてくる。
溺れたくないのに、溺れてしまいそうになる。
快楽という名の海に。
「どんなに強がっていたって、あなたは女だ。そう感じたなら我慢なんてするな。」
「……あぁっ……!!」
感じざるを得ない。
彼からの愛撫にこんなにも感じてしまって、冷静さを保っていたはずなのに、今はもう他のことは考えられない。
裕樹のことでさえも。
.
最初のコメントを投稿しよう!