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予定していたスケジュールが押してしまい、昼休みに入るのが少し遅れてしまった。
見当たらない侑香ちゃんの姿を探しながら、会社の中をうろうろしていると、彼女が階段から上ってくるのが見えた。
「待たせてごめんね!」
「こちらこそ、急にすいません。」
「お昼、もう食べた?」
「いいえ。これ買ってきたので、一緒に食べませんか?」
そう言って見せてくれたのは、会社の隣にあるカフェの紙袋。
中には、私が好んで良く食べているBLTサンドが2人分入っていた。
そのままデスクで食べても良かったのだけれど、話があると言ってきたので、そういうわけにもいかない。
他の人に聞かれたくないような話だったら、拙いと思ったから。
使用していない会議室を場所に選び、私たちは日の当たる窓際の席に隣同士に座った。
自販機で買ってきたカフェオレを一口飲むと、侑香ちゃんはその小さな口を開いた。
「小峰部長が来られた日、私……情けないけど泣いてしまったんです。
自分なりに一生懸命に仕事をしてきたのに、あんな言い方されて……。
まるでこの5年間を否定されたみたいで悔しくて。」
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