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警察に教えてもらった病院は、市民病院だった。
急いで向かって、
受付で聞く。
処置室
その前。
処置室だから、
きっとなんでもないんだ。
ちょっとケンカでケガをしたくらいなんだ。
すぐに元気な毅に会える。
そう信じてたのに…
「ご家族の方ですか?」
そう聞かれて、
違うと答えた。
「ご家族の方は今どちらに?」
だって…
毅は家族居ないもの。
パパが詳しく話をしてる。
別室で話を聞いて、
身元引受人と言うことで、
緊急手術のサインをしたという。
手術?
なに?
手術って…
ガタガタ震える私に、
パパが言う。
「しっかりしなさい。
今、
麻美がそんな顔してたら、
毅くんが頑張れない。
保険証って…
どこにあるか知ってるか?」
毅が着てた服や持ち物をビニール袋にいれて受け取る。
その中には無かった。
お財布になかったら部屋だと思うけど…
「探して来てくれないか?
ここにいても何も出来ない。」
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