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「イヤ!
ここにいる。
毅の傍にいるの。」
手術だなんて…
私が傍に居なきゃ、
毅…
不安だよ…
「いいから!
探してきなさい。
それで、毅くんの着替えや身の回りのものや、
毅くんのバイト先に事情を話して来なさい。
それが出来るのは、
麻美だけだ。
ここにはパパがついてる。
手術が早く終わったら電話するから。
すぐには目も覚めないだろうし。」
考えたら、
私がここにいても何も出来ない。
それどころか、
泣きじゃくって…
毅に心配をかけてしまうかも知れない。
「うん、わかった。
ママ、運転してくれる?」
高校を卒業するときに免許はとった。
だけど、
大学に来るまで行くわけにはいかないし、
ほとんど乗っていないから…
運転はちょっと不安だ。
「いいわ。
パパの車で行ってきていい?」
そして、
この病院から、
悲しい思い出が…
幕を開ける。
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