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カチャカチャと真っ白なお皿が食器棚へと戻されていく。
お料理の手際も盛り付け方もいいのに、味付けは何故か甘いか塩辛いでいつも丁度いいがない。
「見て、愛莉ちゃん」
少し距離のあるリビングとキッチンの間。対面式ではあるけど、今自分の座っている位置から叔母さんの声は少し離れている。
けど、叔母さんが私に見せてきたのはそんな少しの距離感も感じさせないほどド派手な色のワンピースで。
「……」
私は思わず絶句してしまった。
「これねぇ、お店の子が置いてっちゃったやつなの」
叔母さんが言う『お店の子』とは、叔母さんの経営するお店のホステスの子とい
う意味。
つまりは、そのお店の子が置いていったということはお店用のドレスなわけで。
「絶対愛莉ちゃんに似合うと思うのよ! 背丈も同じくらいだし」
とてもじゃないけど、街中を歩く服ではない。
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