第1話

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* マンションまでの帰り道。 今日の出来事を思い出していた。 会社でのあの態度とさっきのあの言葉。 確かに自分でも少し浅はかだったとは思う。 誰でもあんなシーンは他人には見られたくないはず。 だけど、あんなに怒ることないじゃない! そう考え出すと、今度は段々と怒りが込み上げてくる。 それに、それに…… 『ダサ女』 「……やっぱり、この服がいけないのよ!」 そんなことをブツブツと口にしていると、あっという間に自分のマンションの前まで来てしまった。 もう絶対こんな服着ないんだから! そう心に固く誓い鍵をまわすと、私はようやく自分の部屋の明かりがついていることに気づいた。
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