間章ー告白その後ー

2/4
前へ
/15ページ
次へ
柩「ふぁ…う、ぅ~!」 柩は嬉しさで感極まり、柚摩に抱き付いたまま泣き出してしまった。 柚摩「っ!?…かいちょ…どう、した…の?」 まさか、泣かれるとは思わなかったのだろう。 オロオロしだす柚摩。 そして。 柚摩「え…と。な、泣かないで…?」 柩の背に手を回し、そのままゆっくりと撫でていく。 暫くの間、そうして抱き合っていたが、此では何時他の生徒に見られるか解ったものではない。 柚摩自身は見られても構いはしないが、柩はどうだろうか。 そこで。 柚摩「ね、かいちょ、とりあえず…今日は帰ろ?」 声をかけ、そっと立ち上がらせ、周囲に魔術で幻覚―知覚阻害系である。―を発動し、職員室に向かった。 ―*―*―*― サーナイ「はい?早退ですか?」 偶々受け持ちの授業が無く、職員室に居た担任、サーナイ・ヒューレムに、二人の早退許可を申請する柚摩。 サーナイ「別に構いませんが…理由が分からなくてはちょっと…」 が、流石に無条件で帰してはくれないようで。 柚摩(どうしよう…) 幾ら親しい教諭とは言え、泣き顔を見られるのはいやだろうし、遠回しに其を伝える方法も難しい。 困り顔の柚摩を。 シェリル「良いんじゃない?学生は羽目外す位が丁度良いんだし、今回は無条件で帰して。」 最近赴任した猟兵のアンノウン、シェリルが援護した。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加