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柩「ふぁ…う、ぅ~!」
柩は嬉しさで感極まり、柚摩に抱き付いたまま泣き出してしまった。
柚摩「っ!?…かいちょ…どう、した…の?」
まさか、泣かれるとは思わなかったのだろう。
オロオロしだす柚摩。
そして。
柚摩「え…と。な、泣かないで…?」
柩の背に手を回し、そのままゆっくりと撫でていく。
暫くの間、そうして抱き合っていたが、此では何時他の生徒に見られるか解ったものではない。
柚摩自身は見られても構いはしないが、柩はどうだろうか。
そこで。
柚摩「ね、かいちょ、とりあえず…今日は帰ろ?」
声をかけ、そっと立ち上がらせ、周囲に魔術で幻覚―知覚阻害系である。―を発動し、職員室に向かった。
―*―*―*―
サーナイ「はい?早退ですか?」
偶々受け持ちの授業が無く、職員室に居た担任、サーナイ・ヒューレムに、二人の早退許可を申請する柚摩。
サーナイ「別に構いませんが…理由が分からなくてはちょっと…」
が、流石に無条件で帰してはくれないようで。
柚摩(どうしよう…)
幾ら親しい教諭とは言え、泣き顔を見られるのはいやだろうし、遠回しに其を伝える方法も難しい。
困り顔の柚摩を。
シェリル「良いんじゃない?学生は羽目外す位が丁度良いんだし、今回は無条件で帰して。」
最近赴任した猟兵のアンノウン、シェリルが援護した。
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