第四節 光りと影の国、蘆名

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「なゆさん、なゆさん」  ん………。  誰?  私は重たい瞼をゆっくりと開ける。 「あ、起きましたか?」  薄笑いな爽やかな声が降ってくる。  何回かの瞬きで漸く視界が明白すると私は目を見開いた。  そこには片膝たちで私を見下ろす浅井さんの姿があった。 「…っ!!」  気づけば私は仰向けに横たわっている。  あれ、昨日いつ寝たっけ? 「ダメですよなゆさん、こんな野郎だらけの場所で眠っちゃ」  あはははと笑う浅井さんは私を見下ろしたまま片手を額に伸ばす。 「?」  まだ頭がぼんやりする中でもハッキリと分かる。 「私、昨日…」 「さすがに戦いの後だと潰れちゃいましたね。飲み過ぎですよ?なゆさん」  そこで漸くハッと目が覚め、体を起こす。 「あ、浅井さんが勧めるから…」  
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