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時刻は既に丑三つ時を回っていた。
戦の後だというのに、タフなものだと感心し一心不乱に飲み続ける様を冷泉も遠くから見守る。
その近くでは酔いつぶれ、畳に横になりいびきをかく鷹司の姿。
そしてその隣にいたはずの一色の姿はない。
数十分経った頃、大広間に高辻と浅井が入ってくる。
そこには飲みに飲み、酔いつぶれた兵たちと、起きているのかどうかさえ分からない浦上の姿がある。
一方越智も目をぐるんぐるんさせながら赤池との飲み合いを続けている。
「らぁって、だ、うぁらのな!俺ははひまほ」
何を言っているのやらとため息を漏らすのはほんのり顔を赤らめる波風。
「お前本当に酒強いんだな」
赤池は今にもつぶれそうな気力を振り絞り言う。
「だから言ったじゃないですか」
と言いつつぐいぐい飲む波風の隣でばたーん。
ついに越智も横になり、赤池も。
「ぐがー!」
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