軋轢

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全力で拒否った奈緒に カチンと来て睨んだ俺を 彼女は呆れたように笑う。 「そんな 監視みたいな事しなくても、 もう逃げたりしないから。 私も琉惺が好きだよ」 …監視って。 「なんだそれ」 「だから少し眠ってて」 クスッと笑って奈緒は バスルームへと入って行った。 …やっぱり何かおかしい。 奈緒が俺に「好き」なんて 言葉を放つこと自体、 不自然でしかない。
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