706人が本棚に入れています
本棚に追加
やはり奈緒は気づいた?
だとしたら…。
嫌な予感だけが
俺の全身に駆け抜けて
いても経ってもいられずに
ソファーから起き上がった。
緩めてあったネクタイを
外し急いでバスルームへと
足を進める。
扉を開けた俺の目に
映り込んだのは
曇りガラス越しに見える
奈緒のシルエット。
けれどその姿は、シャワーを
浴びているのではなく
床にうずくまっているように
見えて慌ててガラスの
ドアを開けた。
最初のコメントを投稿しよう!