軋轢

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「奈緒?!」 突然開いたガラスドアと 俺の声に奈緒の肩が ビクンと揺れた。 「な…なに??」 しゃがみ込んだ奈緒は 驚いた表情を浮かべつつも その指先は… あの七つの文字に触れたまま。 それを見た瞬間、 俺の喉までがカッと 熱くなって行く。 分かってる。 奈緒にどれほど好きだと 言っても、 奈緒が俺を好きだと 言ってくれても… 所詮それは通い合う思いでは ないってことくらい。
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