軋轢

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濡れた肌をさらけ出したままの 奈緒の腕を掴んで立ち上がらせ そのまま俺のシャツに密着させた。 「ちょ…琉惺! シャツが濡れちゃうよ」 「いい。 今は…こうしたい」 「…琉惺?どうしたの?」 自分でも分からない。 だけど奈緒がここからも いなくなりそうで。 「なんか…琉惺変だよ?」 クスッと笑った奈緒の 唇をそっと塞ぎこむ。 触れ合った唇から 滑り込ませた舌に 彼女は従順に応えてくれるのに。 縮める事の出来ない距離に 俺自身が限界を 感じ始めていた──。
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