封印

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まるで貪るように 私の唇を求めた琉惺を そっと両手で引き離してから 言葉をかけた。 「ちょっと…琉惺。 どうしても入りたいなら 服くらい脱いだら? 私、もう出るから」 さすがに秋人の 最後の言葉が記された このバスルームに 琉惺と一緒に入るのは 抵抗があって。 どこか悲しそうに瞳を 揺らして私を見下ろす 琉惺の頬に軽くキスして バスルームを出た。
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