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それを見つけた時、
琉惺はどうするのか…。
こんな風に琉惺を
試すような事をする
自分が虚しくて
たまらない気持がこみ上げる。
堪え切れずに
琉惺に背中を向けて
くっと唇を噛みしめた時。
ふわりと後ろから
抱きしめられた。
「奈緒…俺…」
ポツリと呟いた琉惺の
次の言葉を待ちながら
本当は怖くてたまらない。
この温もりを失うのも…
心の中から秋人を消すのも。
結局私はそこから
歩み出せないまま。
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