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「じゃあ、部長。
行って来ます」
「ああ、気を付けてな。
ボロ出さないよーに」
「はい」
笑いながら部屋を出て
俺は奈緒の部屋のある
フロアへと向かう。
だけど近藤部長には
言えなかった。
奈緒が一度家に戻りたいと
俺に言った事は。
もしかしたら奈緒は
気づいたのかもしれない。
俺も近藤部長も…
奈緒の部屋にあるはずの
片桐秋人の手帳を
探している事を。
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