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奈緒と二人、
福岡空港から飛行機に乗り
東京に戻ったのは午後1時。
「まだ青海さんは仕事だから
一度家に戻ろうか」
時計を見ながら言った奈緒に
俺は黙ったまま頷く。
けれど福岡から羽田に着くまで
奈緒は何も話そうとせず
ただじっと瞳を伏せていた。
まるで何か大きな
覚悟をしたかのように。
だけど、一度は心を許した
青海との関係を
終わらせるのだから
奈緒も色々と思う事が
あるんだろう…。
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