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ー3年前ー 小木 千絵(オギ チエ)19才、春 この頃のあたしは、何のために生きてるのかも分からず、誰とも馴染もうとせず、何も信じようとせず、ただ普通に過ぎていく日々をすごしていた。 「お疲れ様でしたー」 その日、いつも通りバイトを終えてスタッフルームで帰る準備をしていると、後ろから1人の男性から声をかけられた。 「小木さん、ちょっといい?」 「はい」 それはバイト先の店長だった。
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