第3話

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この『考え方』を逆転させて思考するのが『核武装』を推し進める側、核兵器の必要性を訴えながら、決して自身は手放さない、手放せない側の根拠となる。 原発の稼働、0。すべての原子炉の可能な限り迅速な廃炉。これらは恐らくすぐにでも達成されるだろう。 あくまで『核の力』を頼り、恐怖し依存する、人の心の『暗部』を払拭することに比べれば。 絶対に忘れてはいけない。 原発の稼働0、福島における事故の終結、汚染問題の解決で、すべてが終わるのではない、むしろそこからが始まりなのだと言うことを。 人類が発見し、ある意味中途半端にその『力』を引き出し、利用してしまった代償を、人類は払い続けなくてはならない。 その『力』を完璧に『無力化』し、葬りさられる、その日が来るまで。
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