第2章:~予期せぬ勇者(笑)との出会い~

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ルーチェイン家族を見渡して俺は口を開いた。 「いいえ、私は無我夢中でしたし。それに当然のことをしたまでですのでお礼とかそんな…。」 俺の言葉に意を唱えるべくエドガーさんとロサさんが口を開いた。 「いいや、お礼をさせて欲しい。このまま何もしないなど私の気がすまない」ニコ 「えぇ、エドガーの言う通りです。私からもお願いします。」 なかなか首を縦に振らない俺にミーアが口を開いた。 「そうだ!フィオナさん家がないと言っていたじゃないですか。このまま家に住んでもらうなんてどうですか?」 その言葉を聞いたエドガーさんとロサさんはそれが良いと口々に言い俺を見てくる。 ミーアも期待と不安の色を瞳に映し俺の返事を待ってくれる。 「迷惑じゃないのならよろしくお願いしたいです。いいえよろしくお願いします!」ニコ 俺の返事を聞いた3人は喜びを胸に頷き迎えてくれた。そしてミーアが口を開く 「これからは家族ですね。フィオナさん私の提案を受けてくれてありがとうございます。」ニコ 「ううん、私こそありがとう。改めてよろしくね」ニコ 「はいッ♪」 この世界に来て初めて人の暖かさをそして家族の暖かさを感じ心が満たされていく。 俺はルーチェイン家の皆の幸せを護ると心に決めたのだった…。 フィオナsideout
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