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フィオナside
〈イケメンバカ使い魔召喚事件〉から3日たったある日の昼下り俺はミーアと談笑していた。
「フィオナちゃんお疲れ様です。今日で何回目でしたっけ」
ミーアの問いかけでもわかるように事件の日からまだ3日しかたってないのだが、あのイケメンバカから何度も、そう数え切れないくらい何度も使い魔召喚で喚ばれ続けているのだ…。
今もイケメンバカを叩きのめして還ってきたところだった。本当に気持ち悪い
「さぁ?…。何回目だろうね……。」
「フィオナちゃん物凄い疲れてます…。」
当たり前である。ミーア…契約しようって言ってくれないかな…。はぁ……。
そんな俺を見かねてミーアは心配そうに近づき頭を撫でてくれる。
「ミーアは使い魔契約したいと思わないの?」チラ
するとミーアは苦笑いしながら口を開く。
「んー…。私は使い魔さんを契約と言う形で自由を縛るのが嫌なのであまり気は進みませんね」
「そぅ…。」
そんなことないのにな…ミーアなら俺は構わないのにな…
俺の様子に更に心配そうになりながらもミーアはおずおずと口を開いた。
「フィオナちゃん!あ…あの…えっと…。」
ミーアの言葉を少しの期待を胸に待つのだった。
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