第3章:~ マーレ山に潜む魔物 ~

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フスティスィア学園1―S フィオナside 扉を開けて中に入る、教卓に向かう途中生徒側を一瞥した。スッゴいこっち見てる…。 その中にミーアと先日友達になったソフィアとクエスを見つけることが出来た。ミーアがおれに小さく手を振り微笑みかけてくれる。その瞬間おれは心がほぐれていくのを感じ頬が緩む。 教卓に佇む担任教諭の隣に立つ、自己紹介するように言われたので胸の前で拳を作り口を開いた。 「今日から1―S クラスに編入することになりましたフィオナ・ドラグナスと言います。私は見ての通り魔属ですが気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。皆さんと仲良くなれるように頑張りますのでよろしくお願いしますね」ニコ うん。我ながらよく噛まずに倩と言えたなと思う。やればできるものだな そんなことを思っていると生徒達がざわつき始める。 「可愛い…。」「髪綺麗…シルクみたい…」「彼氏居るのかな」「脚細いしスラットしてて羨ましい」などなど 顔が熱くなるのを感じ少々うつ向きがちに立っていると担任教諭が口を開いた。 「それじゃあ、ドラグナスさんはルーチェインさんの隣についてくださいね?ルーチェインさんはドラグナスさんの面倒をみるように。お願いしますね」 するとミーアは嬉しそうに返事をしながらおれに微笑みかけてくれる。おれも微笑み返しミーアの隣に腰をおとした。
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