第3章:~ マーレ山に潜む魔物 ~

9/29

17人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
始業式前日の夕刻 “マーレ山 ”山脈にぽっかり口を開けた洞窟から憎悪に満ちた魔力が溢れだした。 グオオォォォ…。 洞窟の中から地響きと共に魔物の声漏れる… ズズズズズ…… ドゴオオオォォン!! 大きな爆発音と共に洞窟の壁を破壊 し、邪気龍は解き放たれた。 グオオォォォォォォォオオオ!!! 大地を揺るがす程の咆哮を放ち邪気龍は侵攻して行く。 一歩また一歩と進むと シュゥゥゥ… 深緑の森は枯れていき動物も息絶える その光景を眺め嫌な笑みを 顔に貼り付けた数人の男が笑っていた。 「くくく…さぁ行け“フレンジードラゴン”殺し尽くせ。」 グオオォォォォォォオオオ!!! 男の声に呼応するように咆哮を放ちその巨躯に魔力の奔流を纏わせた。 瞳は怒りに充ちて煌々と燃え盛る焔のような光を宿らせている
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加