第1話

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 玄関から出てきた秀樹に、 七美は激しく抱きついた。 秀樹は「冷たい!ちょっと、 待って」と言って、 ぐっと押し退けた。  七美は恨めしく思い、 上目がちに秀樹を見た。 「どうしたの、 こんな時間に?まぁ、 中に入ってソファーに座ってて」と秀樹は言って、 キッチンに引っ込んだ。  奥から「コーヒー入れてるから、 待ってて」と声が聞こえてきた。 コーヒーのいい香りが漂った。 ドリップコーヒーのようだ。  七美はボストンバッグから着替えを出して、 着替えることにした。  着替えてホッとして部屋を見まわすと、 綺麗に片付いていて、 まるでモデルルームみたいだった。
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