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玄関から出てきた秀樹に、
七美は激しく抱きついた。
秀樹は「冷たい!ちょっと、
待って」と言って、
ぐっと押し退けた。
七美は恨めしく思い、
上目がちに秀樹を見た。
「どうしたの、
こんな時間に?まぁ、
中に入ってソファーに座ってて」と秀樹は言って、
キッチンに引っ込んだ。
奥から「コーヒー入れてるから、
待ってて」と声が聞こえてきた。
コーヒーのいい香りが漂った。
ドリップコーヒーのようだ。
七美はボストンバッグから着替えを出して、
着替えることにした。
着替えてホッとして部屋を見まわすと、
綺麗に片付いていて、
まるでモデルルームみたいだった。
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