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「蒼太坊ちゃん!
そこに座りなさい!」
先程、一瞬で僕との距離をつめ、こめかみ目掛けフックを繰り出した女の子が正座をしながら言い放つ。
ちゃぶ台を指差して。
「………メディさん、僕はあそこに座らなければならないのですか?」
「蒼太坊ちゃんは怒られる立場なんですよ?
座りなさい!!」
いや、メディ…別に怒られるのが嫌とかではないんだ。
ただ、君が指さしているのは我が家の食卓の番長、ちゃぶ台様だよ?
その上には料理が乗ったりするんだよ?
そう思いながらメディを見上げるも、彼女は依然ちゃぶ台を指さして怒ったままだった。
どうやっても僕をちゃぶ台におっちんさせるつもりだ…。
……しかし!
怒られる立場とはいえ、これは怒る側に問題があるっ!!
ビシッと言ってあげなければ!!
キッと目を鋭くし、改めてメディを見上げる。
ご主人様の威厳を見せるときだ!!
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