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少し硬い表情のリーツイ、 そのとなりにメガネをかけたボウナン そのとなりに茶髪のユウグェン ユウグェンのとなりの女の子がハンミル 正式な発音はできなかったけど、紹介された名前を繰り返し発音したら、数回でオッケーというサインをくれた。 申し訳ない。私の隣にはリーツイ、反対側の隣にはハンミル。 丸いテーブルに五人が座った。食堂は混んでいるので先に席を取った。 「飯買ってくるから何がいい」 リーツイに聞かれたけれど、何回か来たけどいつも指差して買っていたので料理名がわからない。 「先に二人行って」 ボウナンが言ってくれたので、リーツイと料理を取る列に並ぶ。 「ユキネ、あんまり食べないな?俺のわけるか。辛いのしないから」 任せることにした。 リーツイは米飯と鶏肉の煮物とチンゲン菜の炒め物と蒸し饅頭を取ってくれた。 お金を払おうとしたけれどモタモタしている間にリーツイが払ってしまった。 『お礼、みんなにも、お礼したい』 それなら、とリーツイは瓶のジュースを5本選んでおいてと言った。 料理をテーブルに置いて、すぐ戻ってきた。ジュースの代金は私が払った。 持っていこうとすると、私の手の上からジュースをつかんだ。 片手で四本、もう片方で私の持っていた一本をするっと抜き取った。 「これ、ユキネから」 三人にリーツイが、言うと喜んでくれた。 ハンミルはニコッと笑ってくれた。 可愛い。 そのあと三人がご飯を買いに行った。 ユウグェンと腕を組んでいる。 「あの二人って」 「うん。恋人。」 中国人同士の自然なカップルか、とつい興味深く見てしまう。 三人が戻ってきて。 リーツイがわけてくれる 「ユキネ、饅頭全部食べるか」 「半分でいいかな」 「おかず挟むか?」 「挟まない」 「わかった」 おかずを挟むときとそうでないときは割り方が違う。 三人にじっと見られている。 ユウグェンとハンミルはシェアしている。 もしかして、恋人しかシェアしないの? 「どうした?」 リーツイが顔を覗き込む。 「いや、なんでもない」 もし聞いて、そうだったら今までもしてたなんて恥ずかしいし、違うとしても気にしたことが恥ずかしい。 ご飯を食べながら、 ハンミルは中国語でユウグェンに話しかけて リーツイは私に日本語で話しかけて 他は混ざっていた。 流行ってる曲や日本の曲で知っているのについて話して。 そのあと、外の広場の階段に座った。 ユウグェンの隣にはハンミル 私の隣にはリーツイが当たり前のように座った。  ボウナンは向かいに座った。 これは、もしかしてリーツイと私はそういうことだと思われてるんだろうか。 聞けない。 もしそう思われているとしたらリーツイがそう言っているということ? ただでさえ中国語が聞き取れないのに色々考えすぎてしまう 日本の曲に一番詳しいのはユウグェンだった。ハンミルもユウグェンに教えてもらっているので何曲か歌える。日本語を習っていないのに歌詞に出てくるような単語を知っている。 ボウナンは自分からは喋らないけど低いいい声をしている。 たぶん、リーツイはユウグェンと私だけだったらハンミルが誤解するといけないから呼んだんだと思う。 日本の曲の中国語カバー。 サビのところを書いてくれたハンミルの字が可愛い。 何度か口づさんでみた。なんとかいけそうだ。 そのあと解散した。 リーツイは宿舎まで送ってくれた。 「ありがとう。おやすみ」 「おやすみ」
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