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思い出すのは冷たい風と黄砂と、断片ばかり。
夢のように目覚めたら忘れてしまうんだろう。
それなら夢のままで、覚えていたい。
もし、あの時こうしていたら
こっちを選んでいれば
そんなことを織り上げて都合の良いように記憶を改竄していく。
晴海姉が言ったように日常に飲み込まれて中国語を上達したいと思ったことすら忘れていた
『めいしゃー』
雑踏で中国語の単語を拾う。
見渡す。
そんな些細なことで、またラジオの中国語講座のテキストを手に取ってみたり。
きっとこれからも、私は何度もやり直すのだろう。
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