北京

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南門の方への行き方を教えてもらった。 そちらへ行って、寮に戻ろうと思って。 黒いコートが、砂埃で汚れていた。 髪も洗ったら、じゃりじゃりして、同室の子と笑ったっけ。 目を押さえてても、きっと変に思われない。 慣れない日本人が黄砂に泣いてるとおもわれるだけ。 知らない人に、親切にされただけで、こんなふうになるなんて、弱すぎる。 ブンブン頭を振って、南門まで早足で突っ切った。
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