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機内で日本語を聞いた。
中国に居たといっても周りには日本人がずっといて、中国人の子も日本語で喋ってくれた。
だから日本語が懐かしいというわけではない。
それでもアナウンスの綺麗な日本語を新鮮に感じた。
北京で、日本人なのに早口で意地悪く流暢に中国語を喋ってた、感じの悪い人を思い出した。チェロを弾いていた奴だ。
なんで中国を離れるときに思い出すのがあんな嫌な奴なんだろう。
もっと優しい人を思い出すほうが先じゃない?
短い間だったけどたくさんの出会いがあって、
心底疲れていた。
コミュニケーション能力の低い私にしては正に怒涛のような期間だった。
眠っているうちに時間がすぎて
午後には日本に着いた。
離陸と着陸の瞬間には、あらゆるものに祈る。
神様、仏様、御先祖様、いろんな方面にぎゅっと祈る
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