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「で?俺達の部屋はどこ?」
えぇぇぇぇ!?
何!?何様!?
いきなり現れておいて、俺の貞操を狙う上に部屋まで要求!?
「どこ?」
「…こっちです」
文句を言えない俺。
まぁ、無駄にデカイ家なだけあって、部屋は嫌と言うほど余ってるから困らないんだけどさ。
とりあえず、名前が分かったのはエースとクイーンの2人だけ。
13人いて2人だけっていうのはどうなんだろうか。
案内したら、各々が好きな部屋に入っていく。
廊下に取り残された可哀想な俺。
何ですか。
部屋に案内されたら用なしですか。
さすがの俺もヘコむんですが。
小さくため息を吐いて、とりあえずリビングへ。
何かこの短時間で疲れた。
突然現れたのはトランプの擬人化な男達で?
しかも何やら同性が好きなようで。
それが俺の遣いで?
俺の貞操を狙ってるっぽくて?
おまけにそんな正体不明な危険かもしれない奴らと、これから住むと。
少女漫画の世界ならアリだ。
むしろ、そういうの人気だろうし憧れるのだろう。
もしくはハーレム設定ね。
だが、この現状だ。
ハーレムどころか地獄だし。
女の子1人もいないし。
………俺、マジ不敏じゃね?
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