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……なのに、実際にやりそうな奴が来たら、ビビるんだな、と思いながら、尻尾をぱたり、ぱたりと揺らす。
そのとき、からりと戸が開いた。
行人が戻ってきたかと身構えたが、眉村だった。
「やあ」
とこちらに向かって言う。
見え過ぎるのも困ると言っていたくせに、フル活用だな。
「ウロウロしてると、死ぬぞ」
と言うと、
「もう何度も死んでるから」
そう言って、眉村は笑う。
傍に来て、丸椅子に腰を下ろした。
腕を組み、昌生の顔を見下ろしている。
「何か気になるのか。
行人のことか」
あれはなんだ? と眉村は訊いてきた。
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