そもそもの切欠。

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翌朝、ほんとに僅かな荷物を纏められあたしだけに通帳と印鑑が渡された。 母親の奈々曰く。 「あんな事するつーくんはうちの子なんかじゃありません。だから、つーくんの分の貯蓄をなっちゃんにあげるわ。定期的に生活費も振り込むわね。絶対つーくんには使っちゃだめよ」 だそうだ。ホント、家族ごっこってのがホントに似合う父母だわ。普通は、我が子信じるでしょ。 ホント有り得ない。 タクシーで婆裟羅学院のある、織田まで行くことにした。
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