そもそもの切欠。

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「ツナには婆裟羅学院へ行ってもらう」 そう、家光は言い放った。 全寮制の学校で卒業まで学校にある街までしか出られない上、恐ろしく偏差値の高い学校だった。 その話をあたし、綱吉の姉である奈都も聞いた。 横で泣きそうになるツナをぎゅうと抱き締めた。 「ねぇ、あたしも行っていいよね」 「奈都?奈都は行かなくてもいいんだぞ?」 「ツナのいない生活なんて嫌。行くならあたしも行く」 「奈都、オメェには京子のケアを頼みたいんだが」 「絶対嫌。大体、獄寺も山本も笹川にベッタリじゃん。今更あたしのケアも何もいらないでしょ。あたしはツナといる」 頑ななあたしの態度に家庭教師であるリボーンも家光も何も言えず、代わりの代替案が出された。 「なら奈都にはツナの監視を頼むぞ。京子にあんな事をしたんだ。次でもやらかさない保証はない」 本気で言ってる家光に聞こえないように舌打ちを打つ。 馬鹿じゃないの。あんな芝居も見抜けないなんて。ボンゴレってのは無能集団の固まりじゃない。 そんな馬鹿を言う暇があるなら調査の一つもしろっつの。 何も言わないあたしに勝手に了承したと思い込む馬鹿二人。 そんな彼等をほっといて、ツナの手を掴んで二階に上がり、ツナのケガの手当を始めた。
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