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__ゼウスside__
白「僕と友達になってや」
そう言った白兎君の顔は、少し哀しみを帯びている
記憶を覗いた僕は
何でそんな哀しみを帯びているのかわかってしまう
ゼ「そんな簡単なことでいいのかい?」
普通の人は、簡単なんだろうが
白兎君からすると難しいことなんだろう
いじめの対象だったみたいだし
大人も見て見ぬふり……
なんて醜いんだろうか
白「僕にここまで優しくしてくれたん
ゼウスさんぐらいしかおらへんねんもん」
先程とは違う嬉しそうな表情でそう言う白兎君を見て、僕も少し……嬉しくなった
ゼ「僕で……よければ」
僕がそう言うと、白兎君は嬉しそうに微笑んだ
ゼ「白兎君……やっと笑った」
__ゼウスside.end__
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