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眠い目をこすりながら目を開けると
僕――夜月 白兎――は、あたり一面真っ白な世界で寝転んでいた……
白「って、此処……どこなん」
少し目が痛くなってきた……
あまりにも真っ白すぎる空間を見過ぎたせいなんかは分からんけど、目を開けとくんが少し辛い……
?「此処は、僕が作った世界だよ
それと、目が痛いのは我慢して欲しいな
僕も嫌だけど即で作ったから……
ね、夜月白兎君」
ッッ!!?
……なんで後ろから声が聞こえるんや…?
さっきまで誰も居らんってか今も誰もおらんはずやで?
それに、名前もこんな声の人に教えた覚えはない……
目が痛いということも心の中で呟いたはずや
上の二つの疑問は考えても分からんが
最後の疑問は読心術が使えたらでけへん事はない、な……
?「……凄いね、君。驚いてたのなんて一瞬だけ
直ぐに冷静になれるんだ」
姿の見えない誰かは感心したような声で喋りかけてくる
……と言うか
白「心、読まんといてくれません?」
それに、僕の名前はあんたは知ってんのに
自分の名前言わんってフェアやないと僕は思うんやけど……?
ゼ「あぁ、ごめんね? 僕はゼウス、全知全能の『神』だよ」
ゼウスと名乗った神はクスクスと声を出し、笑いながら謝っとる…が
白「ゼウスさん、謝る気ないやろ」
流石に笑いながら謝られてもなあ……?
僕は呆れたような声でゼウスさんに向かい言うたら、笑いながらも
ゼ「謝る気無かったら謝らないよ」
と返してくる。が、
声的に謝る気ないように感じるんや、しゃあないでな?
ゼ「と言うか、神って言ったことに驚かないんだね?」
白「そらな……読心術使えるし、名前教えてへんのに知ってるし……
てか、さっきから声しか聞こえんねんけど?」
そう、声は聞こえんのに姿見えやへん。
ハタから見れば痛い子やろうな…
なんか少し沈むわ……
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