そして世界の歯車は歪む

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『………うっせぇな。落ち着けって。こちとら寝起きなんだよ…。声量考えろ。』 「いや、それは俺も同じだよ…って、何があったんだよ?」 『あぁ、インフルだ。』 「お前がか!?」 『そうだ。インフルだから欠席扱いではない。俺の無遅刻無欠席記録はまだまだ続くぜ!』 「ご愛読ありがとうございました。ヨシヒラ先生の次回作にご期待ください。」 『幕閉じてんじゃねぇか!!!』 「まぁ、元気そうでよかったよ。」 『なんでだよ。インフル。俺インフル。』 「いやぁ、ホントよかったよかった。事件にでも巻き込まれたかと。」 『話聞けよ。大体それならニュースとかに取り上げられるだろ。』 「違いねぇ。それにしても、折角の土日が楽しめねぇな、ザマーミロ。」 『もう治ったけから関係ないけどね。』 「…うそん。」 『マジ。』 「え、えぇぇぇ~。」 『お前…俺をなんだと思ってんだよ…。』 「………………………人間?」 『なんで疑問系なんだよ。』 「いや、だって、ねぇ?」 『……。』 「……。」 『はははっ!」 『じゃ、また水曜、かな?』 「おぅ、じゃな。」 あのヨシヒラですら病気にかかるという事実に俺は驚愕を禁じ得なかった。 「……クソッ!賭けに負けちまった!」 悪態をつきながら、また眠りに就いた。
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