【Tow you,One me 2nd】

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「…スズ?」 俺の声に反応して、芙由は布団を体に巻いたまま近寄ってくる。 俺は芙由のそばに寄って、その顔を認識する。 それでも出てこない。 あの弱虫。 「……涼宮先輩?」 芙由は俺とオリジナルの何が違うというのか、俺の顔を見ると怪訝な顔を見せる。 こんなのでも俺になついていた期間はある。 その可愛くなさすぎる顔はやめろと言いたい。 「中原、僕だよ。…彼に中原に会う方法を教えてもらったんだ」 なんて俺は自分でも完璧だと思えるオリジナルを真似て。 それでもあいつは出てこない。 「……ない。嘘つき。涼宮先輩、何してるの?」 芙由は簡単に騙されてくれなかった。 沙良は簡単に騙されてくれたっていうのに。 俺と芙由より、オリジナルと芙由のつきあいは短い。 その短いつきあいで、何がわかるというのか。 「中原、信じてよ。…君に会いたくて、どうしようもなくてきたんだ。…中原」 俺は芙由にキスをしようとして、芙由は俺から逃げようとする。 まったく信じない。 少しムカついて、芙由の頭を掴まえて、髪を引っ張って上を向かせて、無理矢理キスしてやった。 おまえに俺の何がわかると言いたい。 芙由の手は俺を突き放そうとしてくれて、俺は更にイラついて、芙由をベッドに押し倒してやる。 俺に惚れていたこともあって、オリジナルに惚れてるのに、そう嫌がるんじゃねぇと言ってしまいたい。 「い……っ!」 嫌とでも悲鳴みたいな声をあげようとしてくれて、俺は芙由の口を手のひらで覆い、体を押さえつけて抵抗してくる手を縛れるものを目で探す。 なくて。 芙由のパジャマの袖でその腕を縛ってやる。 これでやり放題だ。 さぁ出てきやがれ、オリジナル。 なんて声をかけても、これも見えていないのか浮いてくる気配もない。 首を絞めてみてやってもいいけど、あれは俺の正気でもない。 興味はないが、このまま俺がヤろうとすれば浮いてくるかと思って、芙由を犯してやろうとした。 俺の手の中で芙由は何かを叫んでいる。 俺は芙由の下を全部脱がせて、蹴ろうとしてくる足を掴む。 …沙良と同じになってしまえばいい。
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