共闘

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--------------- しばらくして、辺りで立っている者は自分と、えらく無鉄砲な学徒兵だけになった。 もう大丈夫だと思いその場を離れようとすると、威勢のいい声が飛んできた。 「おい!俺は助けてくれなんて言ってないぞ」 さっきまで息を切らせて辛そうに戦っていたように見えたが、どこにそんな元気が残っていたんだろうか。 その強がる様子によーく覚えがあって、思わずフッと笑ってしまった。 「なに笑ってんだ」 「いや、悪かった。・・・私もあなたを助けた覚えはない」 「はあ?」 「たまたま、戦場が被っただけだよ」 「・・・は?」 馬鹿にしてんのか?とでも言いたげな顔を見て、もう余計なことは言わないほうがいいなと思い、さっさと立ち去ることにした。 (・・・それにしてもアレ、弟にそっくりだったなあ)
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