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「ねぇ…梢ちゃん。君はさ…俺のこと、どう思ってる?」
「…えっと…五十嵐さんのことは…。」
好きですって言葉を、言えそうで、言えない…。
頬を、赤く染めながら、もじもじしてたら、いきなりキスされた。
「!!!」
「俺…梢ちゃんの事、好きだよ。だから、今のは、本気のキスなんだ。
俺の彼女になって欲しいんだ…ダメかな?」
私は、小さく首を振り、
「…ダメじゃない。」
と、答えたら、キュッと抱きしめられた。
私は、彼の肩に、体を預けてしまった。
舞い上がっていた。
心が、ふわふわしていた。
何度かキスされて、それだけで、心臓が、爆発しそうだった。
抱き締めていた腕が、そっと、ほどかれた時…
シャラン…
胸元で、綺麗な音がする。
篤志が、気付いて、手にとる。
「ドッグタグ?」
「お守りなの…。」
手にとって見た後、照れながら、こう言ったの。
「ねぇ、それに、俺の名前、彫ってもらってよ。
いつも、君の側に、いたいから…。」
「…嬉しい!私!」
嬉しさのあまり、今度は、私から、篤志を、抱きしめていた。
早速、篤志と一緒に、蓮おじさんのお店に行こう。
そして、二人だけの特別なドッグタグを、作って貰うんだ、絶対に。
「このドッグタグはね…」
私は、篤志に抱きついたまま、素敵なパパとママの恋の話を、そして、このドッグタグのことを話始めた…。
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